不安いっぱい夢いっぱいの39歳高齢出産体験記

不妊治療体験記

当サイトのインタビューにお答えくださった、9年間におよぶ長い不妊治療の末、40歳を目前にやっと妊娠することができた私の出産までのお話です。

【不妊治療で頑張った!出産くらい楽したいから無痛分娩!!】
不妊治療専門の病院から転院の許可がでて、産院に転院するときの私の条件、それは「無痛分娩」でした。
陣痛の痛みを少しでも軽減したいという思いと、スポーツの経験もなく体力に自信が無い私は、産後の回復が早いといわれる無痛分娩で定評のある都内の病院で出産することにしました。初診予約は電話ではなく、直接出向かなければならなかったので、妊娠初期の貧血に似たフラフラする状態でバスと電車を乗り継ぎ、2週間後に初診予約を入れました。

【食生活の管理…これ以上どうすればいいの!?】
初診時に、待ちに待った「母子手帳」をもらえるのかと思いきや、7週目ということもあり交付に必要な書類は頂けず、がっかりしながら帰路についたことを覚えています。
無事母子手帳を交付されたのは、妊娠9週目に入ってからでした。

妊婦健診では、毎回採尿して尿タンパクを調べます。「中間尿」というものを知らなかった私は、最初からコップに採り提出してしまい妊娠初期早々に「尿タンパク++」という結果を出してしまいました。この日から出産までの減塩生活が始まったわけです。具体的には、料理で使うお醤油を減塩しょうゆにしたり、お味噌汁を飲まなかったりといった食事をしていました。高齢妊婦は、妊娠中毒と隣り合わせなので、塩分の摂取にはとても気を使う生活をしていました。
その後の検査では、中間尿を採り提出していたにもかかわらず2回目の「尿タンパク++」が出てしまい、「次も++なら指導入院です」と言われてしまうあり様でした。
「尿タンパク++」でも勉強のために指導入院させてもらいたいくらい「これ以上どうすればいいの?」という感じでした。

【赤ちゃんは大丈夫!と信じても高齢出産にリスクはつきもの】
同時期に、35歳以上の妊婦には説明しなければならないという「血清マーカー」の説明も受けました(出生前診断が許可される数年前のことです)。胎児がどのくらいの確率で染色体異常があるのかを調べる検査です。
産後、若いママに血清マーカーの話をしても「そんな説明は無かった」と言っていましたので、それだけリスクが高いということなのでしょう。
この検査は、任意の検査です。夫婦で話し合い「歳も歳だし、何かあっても出産までに心の準備ができるから」という理由で妊娠4ヶ月の後半に検査を受けることにしました。
採血だけで済み、結果は1週間で出ます。2週間後の定期健診まで待てなかった私は、1週間後に主治医ではない医師から結果を聞くことにしました。
結果は、「染色体異常のある確率は1/3600」という低い確率で、説明を受けながら安堵の涙がこぼれました。これを見た医師は「なんで泣いているの?」とか「なにぶん、ご高齢ですから」を何度も繰り返し「評判の良い病院にもデリカシーの無い医師はいるものだ
…いつもの先生が予約でいっぱいでも、この先生にだけは絶対予約しない」と、診察室を出るころには、怒りの涙に変わっていました。

【安定期は安心期ではない。トラブルの始まる時期?】
妊娠も5ヶ月目に入り安定期を迎えたころ、突然、耳の聞こえが悪くなり水中にいるような感じになってしまいました。耳鼻科を受診したところ、妊娠を維持するためのホルモンの作用で耳管が圧迫される「妊娠性難聴」との診断でした。この症状は10日くらいで自然に治りました。

【赤ちゃんと一緒に育つ痔とは長~いお付き合い】
妊娠7カ月。お腹が大きくなると、大きな声では言えませんが痔になってしまいました。塗り薬を処方してもらいましたが、赤ちゃんに近い部分ということもあり、薬の使用は躊躇しました。そして、「なんとか食べ物で治したいと」思った私は、痔に良いといわれる柿を毎食後食べていました。

柿は血圧を下げてしまうことも知っていたのですが、「高齢妊婦→高血圧→妊娠中毒」と思い込んでいたので、気にせず食べ続けました。

しかし、ある日の夕食後、椅子に座っているのも辛いくらい頭がボーッとして座っていられず、夫に抱えられながらダイニングの床に寝かせてもらうような状態になってしまいました。
食後は妊婦でなくても血圧が20くらい下がるのが普通だそうで、私の場合、食後の血圧が上70下40でした。そらからは、柿を食べることを止め、処方された薬を使いました。でも、お腹は日々大きくなります。痔は治るわけもなく出産後までお付き合いは続きました。

【もうすぐ会える、でも貴方には会いたくなかった…】
正期産に入る直前、低血圧の頃とはまた違ったフラフラ感に見舞われました。少し横になると治るので、次の定期検診まで数日待つことにしました。
出産予定日まで2週間、正期産に入って2日目の定期検診で「高血圧です。即入院して明日、出します!血圧が下がらなければ切ります!」と言われ、歩くことも許されず、車椅子で陣痛室へ移動しました。

無痛分娩ですので硬膜外麻酔をするのですが、最後の最後にアノ医師が麻酔を打ちに私の部屋に入って来ました。
「早く高血圧がわかって運が良かったと思っていたのに、貴女ですか…」

でも、「明日、元気に会おうね」と心の中で何度も呟き、不安いっぱいの最初で最後のお産が始まりました。

その後、順調に血圧も下がり帝王切開をすることなく無事出産することができました。
予定より少し早い出産でしたが、元気に生まれてくれて本当に良かったです。

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